■■ 藤井寺〜焼山寺山  2006・03・05 ■■
今日の天気予報は完璧晴れマーク。
23名を乗せたバスは塩江を抜け、脇町から高速に乗り、
土成から鴨島、そして藤井寺へと到着した。
今回も先月に引き続き大川さんがリーダー。今日のルートは大川さん、横倉さんが
歩き遍路で歩いた道なので下見もなくお任せした。
山裾にひっそりと佇む札所には、朝早くから本堂の前で
白装束のお遍路さんの姿が見られた。
今日のリーダーからの説明 @スタート地点の藤井寺
さっそく本堂の脇から、沢沿いに遍路道を歩き始める。
道の脇には「ミニ88ケ所」の祠が点在している。
この藤井寺〜焼山寺までの道は空海が歩いた遍路道で唯一現存するルートらしい。
本堂の横から登り始める まずはミニ霊場の道を歩く
しばらく歩くと車道に出た。その車道を横断してまた山道を歩くと
北側の景色が開けてきた。
この「端山の休憩所」で上着のレイヤ調整をする。
茶畑の向こうに、鴨島の町が広がっていた。
A端山の休憩所 道の傍らにある丁石
静かな山間の中を、地蔵菩薩の彫られた「丁石」を眺めながら歩く。
尾根の手前の登り坂を登りきり、少し下っていくと「長戸庵」に到着した。
B苔生す道を登っていく B初めての下り坂
弘法大師も一服したと云われる長戸庵で、水分補給の小休止。
ここで先頭の班を交代してスタートする。
C長戸庵に到着 C弘法大師もここで休憩した?
長戸庵をでてしばらくすると、雪の残る尾根道にでた。
ここからも北側の視界が開け、かなり標高が上がってきたのを実感できる。
雲ひとつ無い空の下を、悠々流れると吉野川が見える。
D阿讃山脈と吉野川 D今日はじめてみる残雪
杉林や雑木林の中を徐々に高度を上げると
尾根を乗っ越し、南側の斜面歩きとなる。
しばらくは、さほどの登りもなく平坦に近い道を歩く。
この道には分岐点にはちゃんと道標が立てられているので
まず迷うこともない。
分岐点には必ずある道標 Eここまでで約半分・・・手前
藤井寺を出て2時間20分で柳水庵に到着した。
奥の院から柳水庵の間には、名前の由来となる水が湧き出ていた。
以前は庵主が住んでいたらしいが、今は無人となっている。
それでも地元の人によるものなのか、境内は綺麗に清掃されていた。
柳水庵の奥の院 F柳水庵に到着する
柳水庵で休憩をとったあと、庵から少し下り車道にでた。
ここから車道をはなれ、舗装されていない作業道を歩く。
作業道を左に折れて、また山道となる。
ここから杉林の中をグイグイと高度を上げていく。
つづれ折れに登っていくが、どんどん前の人の姿が見えなくなる。
ちょっと歩いては立ち止まり、大きく深呼吸。そしてまた歩き出すの繰り返し。
お遍路さんを追い越していく Gこの辺りが一番しんどかった
喘ぎ喘ぎ登っていくと、石柱の間に石段が現われた。
見上げると杉の巨木の下で弘法大師がこちらを見下ろしている。
石段をなんとか登りきると「一本杉庵」に到着した。
随分と遅れをとったのか、みんなすでにのんびり休憩している。
ここが今までのルートの中で一番の標高点。
H雪の残る石段 H一本杉と弘法大使
ここまで約3時間の道のり。いつもの山行ならこの辺りで昼食後下山、
と云うパターンだけれど
今日はここから300mほど下って最後の登りが待っている。
山道を下りきると左右内の集落に出た。
南に見える山並みは大川原高原・旭ケ丸辺りかな?
集落の民家の間を歩くと人相の?悪い犬達に吠えられた。
石垣には成果の痕か剥ぎ取られた毛皮が干されていた。
左右内集落の民家 干された猪?狸?の毛皮
民家を過ぎると鞍部の橋に出た。
ここから30分、つづれ折れの道をひたすら登る。
途中で先を行くメンバーに追いつくのを諦めて、タバコで一服する。
この道をなんとか登りきると広い道に出た。
ここから勾配が多少緩くなり、やっと焼山寺の駐車場の横にでた。
最低鞍部の橋! 焼山寺前の最後の急登
駐車場から参道を回りこむと焼山寺に到着した。
本堂にお参りしてメンバーを探すと、みんなすでにお弁当を広げて昼食と摂っていた。
焼山寺の本堂 陽だまりの中で昼食
今日はここからまださらに歩く。
昼食後、最後の焼山寺山を目指してスタートする。
お腹も膨れてのんびりしたいけれど、山頂までの道も以外と厳しく
息遣いは荒くなるばかり。
奥の院を過ぎ、痩せ尾根を歩きなんとか山頂に到着すると
メンバー全員が記念撮影の準備を済ませていた。
藤井寺から6時間の行程で歩いてきた山頂からは
南西に僅かに山並みが見えるだけ。
それもどこの山なのか特定もできない。
疲れがどっとでてきてしまった。
焼山寺山頂 山頂唯一の展望
記念撮影の後下山開始。
焼山寺まで降りた後バスの待つ駐車場まで歩くが、途中で「もうこれ以上歩けません!」。
無理を云ってバスに迎えに来てもらった。
先月の山行から、まったく歩いていない軟弱な体には、非常に堪えた一日となりました。
帰りに立ち寄った「神山温泉」で軟弱な体を、ゆっくりとほぐして帰りました。
今回の山行のGPSデーター
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