■■ 本島(金剛峰・八ケ峰・遠見山・高無防山) 2007.01.14 ■■
今月の山楽会は、丸亀市の沖合いに浮かぶ本島の里山歩き。
丸亀港のフェリー乗り場に各自で集合して、7時40分に港を出発しました。
まだ朝焼けに霞む飯野山を眺めながらデッキに佇んでいると
カモメたちが気持ち良さそうに、船と並んで飛んで付いてきていました。
淡い桃色に染まる丸亀の港と飯野山 カモメたちが一緒に着いて来てくれました
本島港に到着したメンバーは、まずは山火事で地肌が露になった
「金剛峰」を目指して歩いていきました。
以前あった「アイランダーホテル」も跡地になっていて
フェニックスの並木だけが当時の面影を残していました。
まず案内板で行程の確認 正面は高無防山です
中学校の前を左に折れ。焼け跡に植林をしている山道を登っていきます。
徐々に本島港と瀬戸大橋が姿を見せ始めます。
丁度、港を見下ろせるところで休憩です。
霞む海の向こうに瀬戸大橋が横たわっています。
山火事の跡を登っていきます 見晴らしの良い場所で小休止。
尾根に出ると広々とした稜線に沿って南に少し歩いていきました。
標識もなにもなく、最初にあった小さなピークがどうやら金剛峰のようです。
直ぐに折り返し、今度は八ケ峰を目指して稜線を歩いて行きます。
稜線の路は綺麗に刈られていました 八ケ峰へと続く道
八ケ峰までの稜線は、途中に道標もありしっかりとした山道です。
西側が開けてくると、本島までは一番標高の高い(と言ってもやっと200m程度)
小阪山が見えてきます。
今までは東側が焼け跡で開けていたのが、正覚院が近づくと
今度は西側が山火事で山肌が露出していました。
小阪山も山火事の跡が見えます 八ケ峰手前の最後の登り
八ケ峰の山頂は360度遮るものが無く
瀬戸内海の島々を一望出来ます。
一息入れた後、北側に見える高無防を目指して降っていったのですが
どうも進めそうもないので、引き換えして正覚院まで降ることにしました。
八ケ峰山頂は遮るものがありません 山頂から対岸の水島方面
正覚院は別名、山寺と呼ばれているらしく、その名に相応しいたたずまいで
夏には山伏の大護摩が盛大に行われるようだ。
正覚院からは急な舗装道を下っていきました。
途中、ショートカットで天理教の教内を通らしてもらい
その本堂のあまりにもりっぱな造りに、皆さん感嘆の声があがっていました。
真言宗・正覚院 正覚院の麓にある棚田
天理教から一端本通り?まで出て北に向かって歩いていきます。次は遠見山。
途中、小学校の西側の「惣光寺」というお寺の門の屋根に、非常に珍しい瓦を発見しました。
四隅にある瓦はかぼちゃや葡萄などの変った形をしています。
初めて見る形で、何の意味があるのでしょうか?
「惣光寺の惣」という字に関係があるのかもしれません!
遠見山は尾釜に抜ける道沿いに登山口がありました。
山頂が展望台になっているので、登山道というよりは遊歩道を登っていきました。
遠見山の登山口 花崗土で少し滑りやすい登り阪
山頂には東屋とDOCOMOのアンテナ。
北側から東にかけての展望が開けていました。
瀬戸大橋の斜張橋がとてもきれいに輝いていました。
何時もどおりの記念撮影をここで済ませます。
遠見山を一端登山口まで下り、次に今日最後の山高無防山を目指します。
この山だけは登山道もなく最初から藪コキの予定。
予定通り峠を越えて、少し降った辺りに当りをつけて登り始めました。
最初はシダの茂る中を突入して、なんとか支尾根に出ることができました。
そこからは尾根を目指して登っていき、なんとか稜線に出ることができました。
シダのジャングルを掻き分け進みます 尾根に出ても真っ直ぐには歩けません
山頂はやはりヤブの中で、しばらくの間全員で三角点を探しました。
「お〜い!あったで、ここや!」という声。
その横には仮設足場で組まれた展望台か、櫓らしきものが倒れて草に埋もれていました。
苦労して登ってきた記念に、お嬢様方?が三角点と記念撮影!
三等三角点「高無防」 三角点も久々に触られる?
高無防山山頂からは今歩いてきた踏み跡を、確認しながらの下山。
途中りっぱ石積みもありました。
道路からの進入口だけに赤テープで目印をつけておきました。
この辺りには民家があったのか? テープ、もう一つ付けとこか!
峠からは舗装路を笠島目指して歩いていきました。
向島を眺めながら25分ほどで笠島の港に着きました。
突堤で瀬戸大橋を眺めながらの昼食です。
天気が良すぎて少し霞んでいるのが残念です。
笠島地区へ綺麗な舗装路が続きます 防波堤でお昼ご飯
笠島は国から「伝統的建造物群保存地区」選定を享けています。
千本格子の出窓や漆喰の白壁など、江戸から明治にかけての建物が多く残っています。
少しタイムスリップしたような小路を歩いて行きました。
斜張橋がマジかに見えます 焼杉板の壁の民家が目立ちます
マッチョ(にぎやかな)通りから東小路を抜け薬師堂の横を通って
本島港への道を歩いていきました。
途中には、塩飽勤番所を通りフェリー乗り場に到着しました。
3月にしては半袖で歩けるほど暖かな一日を、島の里山でのんびりと過ごしました。
小規模ながら綺麗な町並みです 暑いくらいの日差しの一日でした
漆喰で飾られた民家の壁 塩飽勤番所には観光客の姿も
今日のGPSのトラックです。
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