■■ 白髪山 2008.06.01 ■■
前回に続いて今回も半年振りの参加となりました。
先月の予定が雨天の為順延となった『白髪山(奥白髪山)』への山行。
高知自動車道を大豊ICで降りて、早明浦ダムまで走り、汐見川沿いを北上しました。
途中「白髪の滝」に寄ったあと、奥白髪林道を、
バスの底が悲鳴をあげながら登って行きました。
香川県人の恩人、早明浦ダム 底を強く打って歪んだバスの側面
登山口にはすでに4台ほどの車が止まっていました。
歩き始めてしばらくは、木製の階段や手摺りなどよく整備された道が続きます。
班毎に並んで出発 足元は快適です
整備された道が終わると、何箇所か沢を渡渉する箇所がありました。
濡れた上に苔生した岩の上は、とても滑りやすく要注意です。
未だ新緑の残る森と苔岩の間を流れる清流は、とても新鮮な気持ちになれます。
最初の沢を渡る場面 手と足を使って滑らないように!
沢を渡り終えると、道の両側にシャクナゲの森が現れます。
6月ではもうすでにシーズンは終わっていますが
それでも残っている花が、汗をたっぷりかき始めた我々を迎えてくれます。
まだ少しだけ花が残っていました 急な階段を「よっこらしょ」
高度を上げていくと、最初は一輪づつしか咲いていなかった花も
まとまって数輪咲いている花が見え始めました。
それでもこれだけの群生地。今年は「裏年」?。
「頭・注意!」と声を掛け合いながら 道から外れて満開の木もありました
平野部では田植えも終わって、初夏の装いですが、
この森の緑は、まだ新緑の清々しい色をしていました。
思わず深呼吸したくなります。
道の傾斜が緩くなり始めると、大木が沢山倒れている場所にでました。
台風によるものなのか、とてもりっぱな木々がひっくり返っていました。
山頂に近づくにつて、檜の巨木も現れます。
大木がまとまって倒れています 根の裏側は芸術作品
頭の上が次第に明るくなっていくのに、足元は深い森のようです。
積み重なった植物の上は、カーペットの上をフワフワ歩いているようでした。
Hさんは踏み抜いてしばらく足が抜けなくなるほどでした。
山頂まであと少し 1時間45分で山頂着です
やっと付いた山頂には、高知から来られたグループの方々が先に休憩していました。
蛇紋岩の並ぶ山頂は、南の展望が開け高知市北部の、笹ヶ峰や国見山などが見えます。
西南方向には早明浦ダムの貯水湖も見えました。

先客の高知のグループ 綺麗にグラデェーション
蛇紋岩のテラスで昼食。
遠く下の吉野川から吹き上げてくる風が、汗をかいて体温の上がった体に心地よい。
食事の後は恒例の記念撮影。
ここの所参加者も増えて、山行も盛況です。
三角点はこの奥にあります この位の標高が自然が豊かです
山頂から見る景色は、けっこう樹木が茂ってきたのか
白骨林があまり目立たなくなっていました。
山頂から少し東に移動すると、蛇紋岩が大きく露出した「天狗岩」に到着しました。
ここから山頂方向を見上げると、ヒノキやコメツガの白骨林が見事にでした。
天狗岩をよじ登る 狭い岩の上、足元に注意して
天狗岩から少しの間岩歩きを楽しんだ後は、「竜王峠」方面への縦走です。
地図を見ると等高線の間隔も広く、ほとんど水平に歩いているような感じです。
蛇紋岩と白骨林間を歩く 「落ちないようにね!」
途中何箇所か小さなピークを越えるアップダウンはあるものの、
息があがることもなく、お喋りをしながらの楽しい縦走路です。
先月の「木の根の森」reikoさんに、「白髪山に行くなら
工石山への縦走路を歩いたほうが、絶対に良いですよ!」と勧められた。
その言葉どおり、この縦走路には次から次にブナの巨木が現れました。
ブナだけでなく、ヒメシャラやツガの巨木が点在しています。
これだけ自然が豊かに残っている山は珍しいな!などと感心しながら歩いて行きました。
足元も登りの時と同様に、クッションの上を歩いているようでした。
縦走路はほとんど展望は無く、時折振り返って白髪の山頂が見える程度でした。
白髪山山頂が見える ブナの横をすり抜ける
道も深い森から、スズタケの道に変わり始め
山頂から、約1時間45分。ほぼ登りと同じ時間で、鉄塔近くの林道に降りました。
車でのアプローチでは、ここからしばらくは林道歩きですが、
バスのお出向かいはとにかく有難い。
帰りは「早明浦荘」で汗を流し、冷たい飲み物で喉を潤し帰りました。
今回も縦走後のバスのお出向かい 「早明浦荘」から満水のダム湖
今日のGPSのトラックです。
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